GARLIC = LOVEという仮説。

GARLIC = LOVEという仮説。

「GARLIC = LOVE」。

ずいぶん思い切ったイコールを置いたものだと思います。

にんにくが好きだ、という意味にも見えます。もちろん、それも間違いではありません。

にんにくへの思いが、このブランドの出発点のひとつであることは確かです。

ただ、ここでいうLOVEは、にんにくへの愛だけを表しているわけではありません。

見た目はずいぶん短い式ですが、その中には、このにんにくが生まれるまでに積み重ねられてきたことと、これからにんにくを通して届けたいこと。その両方を、これでもかというくらい詰め込んでいます。

にんにくの後ろにあるもの

THE GARLIC & LABを立ち上げるにあたり、私たちは、ブランドの核になる言葉を探していました。

どんな商品をつくるか。どのように見せるか。その前に、このブランドが何を受け継ぎ、何を届けていくのかを、きちんと捉えておきたいと考えたからです。

そこで改めて振り返ったのが、にんにくづくりが始まるまでの過程でした。

環境プラントの設計・製作を手がけてきた人たちが、米沢にバイオガス発電プラントをつくり、その運営を続けながら、そこで生まれる消化液や熱を活かす方法を探ってきた。

そこから農業という新しい領域への取り組みが始まり、畑で、消化液を使ったにんにくの栽培試験が重ねられてきました。

プラントの技術、運営のなかで生まれた問い、畑での試行錯誤。

それぞれの場所で積み重ねられてきたものが、今、にんにくという形で交わっている。

そのことに気づいたとき、このにんにくには、私たちが最初に思っていた以上のものが詰まっているように感じました。

LOVEと呼びたくなったもの

時間をかけて技術を積み重ねること。これまで使われていなかったものに、別の可能性を見つけること。自分たちにとって未知だった農業にも踏み込み、うまくいく方法を探し続けること。

それらを一言で表すのは、簡単ではありません。

情熱、努力、好奇心、責任。どれも間違いではないけれど、どれか一つでは少し足りない。

そのすべてが詰まったにんにくを見たとき、私たちの中に残ったのが、LOVEという言葉でした。

少し照れのある言葉ではあります。それでも、効率や技術だけでは説明しきれない、人が何かに時間を注ぎ、次の人へ渡そうとする気持ちまで含めるなら、この言葉が一番近いように思えたのです。

にんにくを、次の形へ

ここまで書いてきたように、GARLIC = LOVEには、にんにくづくりに至るまでに積み重ねられてきた仕事や、関わってきた人たちの思いを込めています。
けれど、この言葉が表しているのは、これまでのことだけではありません。
にんにくを通して、私たちがこれから届けていきたいもの。その意味も、同じイコールの中に詰め込んでいます。

にんにくが持つ味や香り、栄養、加工の可能性をあらためて見つめ直し、今の暮らしに取り入れたくなる商品や体験へ変えていく。にんにくを料理に欠かせない脇役としてだけでなく、食べることや贈ることを楽しむ存在として提案していくことが、THE GARLIC & LABの役割だと考えています。

まずは、おいしいと思うこと。使ってみたくなること。いつもの料理が少し楽しみになったり、誰かと食卓を囲んだり、ときには贈り物として選んだりすること。
私たちのにんにくが、そんな時間をつくる小さなきっかけになれたらと思っています。

これまで関わってきた人たちの思いを受け取り、にんにくをより魅力的な形にして、次の人へ届ける。そして、受け取った人の暮らしの中で、また新しい楽しみや関係が生まれていく。
GARLIC = LOVEは、これまで積み重ねられてきたものを表す言葉であると同時に、私たちがこれから、にんにくを通して届けていきたいものを表す言葉でもあります。

答えではなく、これから確かめること

GARLIC = LOVEは、完成した答えというより、私たちがこれから確かめていく仮説です。

技術や試行錯誤から生まれたにんにくを、より魅力的な形にして届ける。その商品が、誰かの料理や食卓、贈り物の時間に加わる。そして、そこから米沢や、この土地で行われている取り組みへ関心がつながっていく。

にんにくを起点に、つくる人と使う人、地域と暮らしの間に、これまでになかった関係をつくることができるのか。

実際に育て、つくり、届けながら、その可能性を探っていく。

それが、私たちが「GARLIC」と「LOVE」の間に、イコールを置いた理由です。